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2011年1月

2011年1月24日 (月)

坂本龍一「三題」~「フォース」「阿部薫」「富樫雅彦」

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※『トワイライト/富樫雅彦+高橋悠治』~解説書B面

1、「音楽に於ける『フォース』とは」~坂本龍一「ツイッター」より抜粋編集
そうですねえ。 
ぼくがフォースと言っているのは、 
時間の線上で音楽を前進させる、 
どんな説明もつかない力なんです。 
普通は形式とか機能和声がその力なんです。 

形式とか機能和声というのは説明がつくんです。 
一つの曲の中でも説明のつかない場所がある場合があるんです。 
フリージャズなどはその力だけで前に行こうとしたものでしょう。 

逆にpopsやrockは図式化されていることが多いので、 
フォースが出てくる瞬間が少ないのです。 
ぼくが近いなと思うのは、初期のクリーム、ジミヘン、
一番いい時のトーキングヘッズなどでしょうか。 
もちろんJazzにはもっと多くあります。 
ただJazzにはRockより理論家しよう、図式化しようという欲望も強いので、 
正反対の欲望が同居しているとも言えます。 
例のバークレーシステムなんてものは、 
そのフォースなしで音楽を動かすための優れたメソッドな訳で、 
全く保守的なものです。 

というわけで、自分でもここまで書いてきて、 
「フォース」とは 
通常「霊感」と言われているものに近いのかなと思いました。 

坂本龍一『ツイッター』 
http://bit.ly/fonfQW 

クリップ私的ヒットワード 
「音楽を前進させる・力」 
「説明のつかない場所(がある場合)」 
「フリージャズ」 
「初期のクリーム、ジミヘン」 
「正反対の欲望(が同居)」 
「バークレーシステム」 

2、坂本龍一と阿部薫
『EV.Cafe~超進化論』村上龍+坂本龍一(1985年・初版。初出・1984年) 

(坂本) 
僕はポップスのアレンジャーもやったし、スタジオでピアノも弾いたし、 
それからフリー・ジャズなんかを阿部薫たちとやったりとか、いろんなことやってきた。 
自分が一番テンションが高くなったのは阿部薫と一緒にやったときだったけど。 

(村上) 
それ、いつ頃なの? 

(坂本) 
75、6年じゃないかな。 
僕がスタジオ・ミュージシャンとして一番忙しい頃に、 
夜寝ないで阿部薫とセッションしたりしてたんだ。 
阿部薫は、その2、3年後に死んだんだけど、 
そのままいってたら、僕も一緒に死んでたかもしれない。 

(村上) 
俺も阿部薫、聴いたことあるよ、70年頃。 
俺、そのころアルト・サックスやってたんだけど、あれ聴いてやめたよ。 
この人は何かやっぱり死ぬんじゃないかって予感したね、聴いていて。 

(坂本) 
死ぬと儀式が完結するから、一番いいことなんだけどね。 

※中略 

(村上) 
時代の流れっていうといやな言葉だけど、 
そういうのがあったような気がするね。 
肉体が信じられているような音楽がずっと主流を占めてたでしょう、コルトレーンとか。 

(坂本) 
ちょうど変わり目だものね、阿部薫が死んだの。 
阿部薫が死んでジャズが終焉した。 

※中略 

(坂本) 
偽物と言う点では、(日本の)ロックもジャズも同じだよ。 
だからお互い生きながらえてる。 
僕はロックも死んだと思ってるしね。 
僕も、ロックという意識で音楽をつくっていないよ。 

※以下略、、、。

「霊感」

3、坂本龍一と富樫雅彦
『トワイライト/富樫雅彦+高橋悠治』 
1、半明(富樫)  
2、禮魂(富樫) 
3、黄昏(高橋) ※ホー・チ・ミンの詩による。 

高橋悠治(p、syn) 
坂本龍一(p、syn) 
高橋ゆうじ(syn) ※高橋鮎生(AYUO) 
豊住芳三郎(per) 
富樫雅彦(per) 

1976年6月9&10日・録音 
(『デンオン・ジャズ~日本コロムビア』)

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ピリスを巡って

1月20日
朝っぱらから、ピリスだった。
いい感じ☆

スカルラッティから、
ベートーヴェンの「31」になった時、
ひょっとして、以前聴いたコンサートのもの?
かと思ったけれど、、、。
(あの時もピアは「Y」だったし)
but 3曲目で違うことが判明。
しかし、4曲目で、「あの日」のチェロ奏者が出てきた。
「あの日」と同じような進行だ。

『マリア・ジョアン・ピレシュ イン ブラジル』 ※「ピレシュ」はNHK発表の表記。
1. スカルラッティ:ソナタ イ長調 K.208
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 作品110
3. シューベルト:幻想曲 D.940 (連弾)
4. ショパン/グラズノフ編曲:練習曲 作品25 第7  (チェロとピアノ)
5. カタルーニャ民謡/カザルス編曲:鳥の歌   (チェロとピアノ)

ピアノ : マリア・ジョアン・ピレシュ (1~5曲目)
ピアノ : リカルド・カストロ (3曲目)
チェロ : パヴェル・ゴムツィアコフ (4,5曲目)
[収録: 2007年12月, グレゴーリオ・ジ・マットス劇場 (ブラジル・サルバドール)]


※「あの日」のコンサート
2007/11/4(日)
@すみだトリフォニーホール
1. ヒナステラ:    3つのアルゼンチンの踊り
2. D.スカルラッティ: ピアノソナタ イ長調 K.208
3. シューベルト:   ピアノソナタ 第13番 イ長調 D.664
(休憩)
4. 同:4つの即興曲 作品142より 第1番 ヘ短調/第2番 変イ長調
5. ベートーヴェン: ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110

※以下に変更。
前半同じ
(休憩)
4. 同:4つの即興曲 作品142より 第2番 変イ長調
5. 同:『アルペジョーネ・ソナタ』
6. ベートーヴェン: ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
「アンコール」 バッハ(シロティ&カザルス編):トッカータ、アダージョ&フーガ ハ長調 BWV.564

料金:
S席/\9,000 A席/\7,000 B席/\5,000


電球そう言えば的連想のピレス(1)
1992年11月8日
@サントリー・ホール
デュメイ(vn)
1. ブラームス:第1番
2. 同:2番
(休憩)
3. 同:3番

※他のプロ(BorC)では、
「ブラームス:3or2」「シューベルト:ソナチネ第2番」「ベートーヴェン:『クロイツェル』」

そう言えば~(2)
1994年6月30日
@王子ホール
デュメイ(vn)
1. グリーグ:ソナタ第1番
2. ドビュッシー:ソナタ
3. ラヴェル:ツィガーヌ
(休憩)
4. フランク:ソナタ

以上、最後は自己確認メモにて。

ps.
彼女の(教育TV)『ピアノ・レッスン』は、
「教える」って言う「上から目線(スタンス)」ではなく、
(若者達!と)共に音楽を創っていく、って感じで良かったなぁ~。

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2011年1月19日 (水)

1月の『酒の会』のご案内

1月も半ばを過ぎ「正月気分」は流石に抜け、
「日常」に戻ってきましたが、
寒い日が続いています。
皆様お変わりなくお過ごしのことと思います。

さて、直前になって恐縮なのですが、
『酒の会』のご案内をさせていただきます。

1月21日(金)pm7時~

今回の「趣向」(メイン酒)は、
『清泉』(しぼりたて生酒)
「2010&2011・呑み比べ」
です。

他に『伊勢喜(酒店)セレクション』として、
『雑賀』(純米吟醸・にごり。2009年12月詰め)

そして、順番が逆になりましたが、
『亀の翁』(純米大吟醸※『夏子の酒』のモデル酒)今年版、
を「口開け」といたします。

「料理・お任せ(5品以上)」
「会費・¥6000」
7時頃から「三々五々」ご来店下さい。

ご参加の方は、料理の都合上、
当日の夕刻までで結構ですから、
ご予約いただけると幸いです。

また、「非酒の会」&「ぶらりご来店」
大歓迎です☆

以上よろしくお願いします。

寒さ厳しい折、皆様くれぐれも、
ご自愛下さい。

in“F”店主拝

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2011年1月17日 (月)

『諸国民の讃歌』~「音楽と政治」トスカニーニの場合

ヴェルディ『諸国民の讃歌』
トスカニーニ指揮。
1944年5・25の動画。
これが凄いです!
http://bit.ly/eA5KIJ

クリップ関連ブログ
http://bit.ly/grxwRy
http://bit.ly/fNonP8
http://bit.ly/fgIiVM
http://bit.ly/fwHmXD
http://bit.ly/gBpl6Z
などなど、、、。

『ラ・マルセイエーズ』(フランス国歌)
『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』(イギリス国歌)
『マメーリの讃歌(イタリアの同胞よ)』(イタリア国歌)

そして、ですよ、
『インターナショナル』(ソ連国歌・として※)
が、トスカニーニの指揮で、ですよ、あなた!
正に「驚天動地」富士山
であります。
※「国歌」としては1943年まで。
http://bit.ly/h99Lms

そして、そして、最後に「真打ち」登場☆
『星条旗』(アメリカ国歌)
http://bit.ly/fDW7oT
この盛り上がり方は尋常ではありません。
正に「トスカニーニ」ならではのたたみかけにひれ伏しです。
同時に、なんだか自然と目頭が熱くなってくるわけです。
※私「米的愛国者」でもなんでもありませんが。

この収録時、イタリアの敗戦を受けてのものですから、
トスカニーニの心情いかばかりか。
「伝統の祖国」→「裏切られし祖国」
と「改変」して歌わせているわけですから、、、。

敢てドイツに留まった、(様々な意味で)「屈折」したフルトヴェングラー。
※最終的にはスイスに亡命。
当初から亡命を選択した、(様々な意味で)「明快」なトスカニーニ。
改めて、二人の巨匠がとった(辿った)「音楽(表現)と政治」を想います。

クリップ「トスカニーニ最後の演奏会」
『タンホイザー』指揮中、記憶障害により(?)「中断」。
そのままステージを去る。直後に「引退声明」
しかし、この「定説」とは違う「異説」もあるんですね。
http://bit.ly/f7UbMl
(この項末尾にあり)

それにしても、この「引き際」、(桂)文楽の「最後の高座」とダブるんです。
高座で「絶句」し、
「……勉強をし直してまいります」
以降、高座に上がることはなかった、、、。
http://bit.ly/hRhU5a
(この項末尾近くにあり)

「トスカニーニの引退声明」
"The sad time has come when I must reluctantly lay aside my baton and say good-bye to my orchestra."
「我が指揮棒を不本意ながら置き、なおかつ我がオーケストラに別れを告げねばならぬ、悲しい時が来てしまった」

「The sad time has come」かぁ。
上記の「文楽」と同じように、「覚悟」して用意しておいた声明のような、、、。

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隠れ飛び石「3days」な楽師たち

1月15日
黒田京子(p)
鬼怒無月(g)

振り向けば、気が付けば、今月「3days」的ご出演のお二人です。

鬼怒さんは「楽日」
黒田さんは「初日」
になっております。

お二人は、数少ない「当店ご出演・100回超え!」ミュージシャンなんです。
(過去「9名」達成ぴかぴか(新しい))

黒田さんから見ると、
今月は、
『Era』飛び週迎え撃ちあせあせ(飛び散る汗)
な状況でもあります。

ちなみに、今月は、
「(飛び石)3days」ミュージシャンが、あと二人いらっしゃるのです。
どなたでしょうか?
そのお二人も「100回超え」ミュージシャンでございますm(__)m

flair「答え」~喜多直毅。壷井彰久。

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2011年1月16日 (日)

読んだ本2011

1月
『かっこいいスキヤキ』泉昌之(101101)
『大本営発表は生きている』保阪正康(101101)
『タイル』大竹ユキ(101019)
『我らの流儀』(1~3)大竹ユキ(101019)

2月
『無言館』窪島誠一郎(110201・借り)
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』河合隼雄。村上春樹(110201・借り)
『魚柄の料理帖』魚柄仁之助(☆030206)
『野武士のグルメ』久住昌之(101101)
『ヴァーグナー家の人々~30年代のバイロイトとナチズム』清水多吉(☆☆990122)

3月
『「うつ」依存を明るい思考で治す本~クスリはいらない!』高田明和(☆02)

4月
『がんばらない』鎌田實(110210)
『大局観』羽生善治(110403)
『人は誰でも「元気な100歳」になれる』坪田一男(110424)

5月
『40歳からの適応力』羽生善治(110403)
『曲り角の日本語』水谷静夫(110424)

6月
『羽生善治 挑戦する勇気』羽生善治(110403)

7月
『100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者の光と影』春日真人(110601)
『マイルス・デイヴィス~奇跡のラスト・イヤー』中山康樹(101204)
『コルトレーン~ジャズの殉教者』藤岡靖洋(110403)
『朝食をやめて健康になる』渡辺正(110601)

8月
『風に吹かれた神々』鈴木勝生(☆☆87)
『「古文」で身つく、ほんものの日本語』鳥光宏(110403)
『神が愛した天才数学者たち』吉永良正(110713)
『宇宙は何でできているのか~素粒子物理学で解く宇宙の謎』村山斉(101204)

9月
『母ちひろのぬくもり』松本猛(110518)
『信長と秀吉と家康』池波正太郎(110530)
『ちひろのことば』いわさきちひろ(☆☆010612)
『史上最強バルセロナのすべて』(110801)
『原発・放射能 子供が危ない』(110926)

10月
『女ことばはどこへ消えたか?』小林千草(100215)
『ミステリオーソ』原尞(111008)
『羽生善治 考える力』別冊宝島編集部編(111008)

11月
『ことばの歴史学』小林千草(111004)
『原始日本語のおもかげ』木村紀子(101207)

12月
『運を超えた本当の強さ』桜井章一~聞き手・羽生善治(111206)
『今日一日。』五木寛之(111206)
小澤征爾さんと、音楽について話をする』村上春樹(111206)

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2011年1月13日 (木)

「エレニ」に呼ばれた☆の巻

昨晩(日付は今日だが)
ミュージシャンがはねて、
片付けをして、なにげにTVをつけると、
なにやらのオープニング・クレジットが流れていた。

『エレニの旅』だった☆
これは観るしかないでしょ。
正に超凄映画!
(「それだけ」は判る)
2回目だが、いまいち「細部」が判らないたらーっ(汗)

しかし、今回これ↓読んでようやく「繋が」った。
http://bit.ly/gtn5t3

ラストシーン直前の「回想シーン」
エレニに宛てた夫の「最後の手紙」
いきなり、正に唐突に「オキナワ」が出て来るのだ。
「ケラマ島。地獄の戦闘にいよいよ突入。云々」(私要約)
沖縄戦に従軍&戦死、、、。

ともあれ、3回目は、あの映像美を浴びるためにも、劇場で観るしかないな。
って、いつ来るんだか。
「映画」も「ライヴ」なのだ。
「その時」観ないと聴かないと、、、。

※つぶやこうと思ったらつい長くなってしまった日記。

クリップ「メモ(キーワード)」
ギリシャ移民→オデッサ

ロシア革命・赤軍。1919年・オデッサ入城。

テサロニキ。市民劇場・難民の家←1922年。スミルナ敗戦。

ギリシア内戦(~1949年)
http://bit.ly/hpeLJn

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2011年1月 4日 (火)

謹賀新年

「2011年」明けました富士山 

本年もよろしくお願いいたします。 

31日に帰省して、昨日3日戻って来ました。 

今年の年末年始は、正に「シュトルム・ウント・ドランク(しっぷうどとう)」でありました。 
両親が相次いで入院したのです。 

24日父。 
28日母。 
(実は、「そんなわけ」で、29日緊急半日帰省敢行!だったのです) 

不幸中の幸いといいますか、両親とも「骨(系)の損傷」で、 
「安静」にしていれば直る、と言うものでした。 
二人とも大正生まれ(父10年・89歳&母14年・85歳) 
「より一層養生しなさい」 
と言う「天の声」なのでしょう。 
ともあれ、今後、「介護(方面)」が切実な問題になって来たことは確かです。 

そんなことを踏まえ、ある方への年賀状に、このように記したわけなんです。 
「変わらないで在ることの『ありがたさ』を今かみしめています」 
※「つぶやき」に掲載。 

「実家」と言うのは、「親」が居てこそ、 
と言うことを改めて噛みしめた年末年始でした。 

それでは、最後になりましたが、 
皆様の本年のご多幸とご健勝をお祈りいたします。

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