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2010年8月 5日 (木)

「昧爽」と『風街ろまん』と松本隆

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「昧爽」 
見慣れない言葉です。 
(それって私だけ!?) 

単独で、「音読」はできますよね。 
(それにしても、ちょっとつかえる、、、) 

それでは「質問」です。 

「昧爽どき」 

これを「読」んで下さい。 
(「訓読み」的に) 

それでは、はりきってど~ぞ~! 

この項、続きます、、、。

とても素敵な 
昧爽(あさあけ)どきを 通り抜けてたら 
伽藍とした 防波堤ごしに 
緋色の帆を掲げた都市が 
碇泊しているのが 見えたんです 

♪(リフレイン。1~3番同じ) 
それで ぼくも 
風をあつめて 風をあつめて 
蒼空を翔けたいんです 
蒼空を 

『風をあつめて』(松本隆:詩。細野晴臣:曲)~(2番) 

前項(日記)の「答え」は、 
「あさあけどき」 
でした。 

先日、「あること」(※)から、 
改めて、『風街ろまん』と『HAPPY END』をCDで(LPは実家にある、はず)買い直し、 
聴き直していたのです。 
そして、ライナーの歌詞カード(ページ)を読むと、この箇所が、、、。 
この曲、高校の頃、さんざん聴き、歌って、果ては、コピーしたりしてたので、「ソラ」で歌えますが、 
「歌詞」を読んでたら、2番の「そこ」で、一瞬詰まってしまったのです、、、。 
改めてこの詩を「読む」と、松本隆は、相当「衒学的(ペダンチック)」とも言える、一筋縄ではいかない表記で書いてますね。 
でも、その「表記」は別にして、耳から入って来る(音としての)「詩」は、当時、とても新鮮に響きました。
そして、その「語尾」です。 
「ですます調」のそれ。 
これは、当時、ちょっとなんだか新鮮でした☆ 
考えてみると、1枚目の『はっぴえんど(通称・ゆでめん)』の中で、例えば、 
『春よ来い』 
は、前半は「ですます調」で書かれているんです。 
でも、全体の印象として、「そんな風」には感じませんでした。 
(「後半」は一転して、「非ですます調」なので) 

この『風街ろまん』の、冒頭3曲が「ですます調」で貫かれているんです。 
『抱きしめたい』 
『空いろのくれよん』 
『風をあつめて』 
そして、B面1曲目が、そのものズバリ! 
『夏なんです』 
と来るんです。 

と言う訳で、このアルバム(の副題)を、 
『ですます調の誕生』(バース・オブ・ですます) 
と名付けたいと思います。 

翌年に出た、吉田拓郎の超ヒットアルバム『元気です』 
の命名に影響を与えた!?のか否か、、、。 

以下、長くなりますが、参考のために、(1)(3)を掲げておきます。 

(1) 
街のはずれの 
背のびした路地を 散歩してたら 
汚点(しみ)だらけの 靄ごしに 
起きぬけの路面電車が 
海を渡るのが 見えたんです 
♪(リフレイン) 

(3) 
人気のない 
朝の珈琲屋で 暇をつぶしてたら 
ひび割れた 玻璃(ガラス)ごしに 
摩天楼の衣擦れが 
舗道をひたすのを見たんです 
♪(リフレイン) 

◎(かっこ)の中の「読み」は、私が補ったものです。 

『はっぴいえんど/風街ろまん』(1971年11月) 
(松本隆。細野晴臣。大瀧詠一。鈴木茂) 

※先日、54才で亡くなられた「Kさん」の遺影の両サイドが、 
『風街ろまん』と『HAPPY END』 
だった、、、。

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