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2009年1月14日 (水)

そこは「F」です!

これは「やらせ」でも「ひっかけ」でもありません。
10日放映の『シフのベートーヴェン協奏曲レッスン』(原題と違いますが)
からの、シフ直々のお言葉であります。
(レッスン生への「指摘」~「F♯」ではなく、、、)

前置きは、さておき、
この『シフのレッスン』
「シフひれ伏し人間」(お世話になってます)としては見逃せません。
テキストを本屋で立ち読みした時点で(当然買いましたが)狂喜乱舞ダッシュ(走り出す様)
なんと言っても、彼のコメント(肉声的書き込み)が興味深く、なんとも色々な意味で画期的な企画です。
某マスタークラスのライヴ収録ですから、またその「趣向」もいい感じです。
出演のピアニスト達が、「カーネギーホールでリサイタル・デビュー&絶賛」とか、
某ドイツ来日オケの帯同ピアニスト(これは日本人女性)とか、
現在バリバリ売り出し中☆「若手」な面々なわけです。
でも、そんな彼らの「ピアノ」と、シフの「ピアノ」では、
文字通り「同じピアノ」で、なんと、まあ、、、「天と地」ほどの開きがあるわけなんです(ウーム、、、)

そして、「オケ・パート」を、もう一台のピアノが受け持つので、
その曲の「構造」が、極めて明瞭に「判る」のですね。
(敢えて(でしょうね。楽曲理解のため)「ソロ受講者」に「オケパート」を弾かせています)
これ自体が、とても嬉しいことです。
私のような素人には、初めて(聴く。響く)の「体験」です。

で、今までは「2番」を取り上げて「2回」ありました。
(作曲順としては、「2」→「1」と言うことから)
予想をはるかに上回る面白さで、もう「首ったけ」「口あんぐり」状態で観させてもらいました。

本日は「1番」
この曲、個人的にとても好きな、言ってみれば「偏愛の曲」なのです。

そこで「表題の言葉」になります。
中間部(あたり)での、あるフレーズです。
「どうして『F♯』なのですか?
そう弾く人は沢山いるのですが、、、」
(ある版には、そう書いてあるようです。全く知りませんでしたが)
「?、、、」
「そこは『F』なのです(口調は柔らかい。諭すように)
当時のピアノは、その音が最高音(限界音)なのです。
自筆譜にも目を通しましたが、明らかに、ベートーヴェンは『F』と書いています」

彼(受講者)が持っている「ソロ」の譜面は「F♯」と書いてあるのでした。
(こちらの方が、耳に馴染んでいる)
シフは、「オケ・ピアノ譜」を持ってきて(「版」が違うようです)、「そこ」を指し示します。
その「音」には、敢えて「☆」が振ってあり、下段に上記のシフの説明が丁寧に書いてありました。
(『新ベートーヴェン全集』)
ウーム「一音の重み!」でありました。

他に、興味深かったのが、
(あるフレーズでの「指使い」(指番号的ではなく))
「指先は『兵隊』(のようなもの)です。
私は、肘を使って(その延長に指先があり)弾いています」
これには、正に「得心がいった」(膝を打った)言葉でした。
私の中で、この7、8年、甲野善紀氏の影響から、考え、また(ほんのちょっとですが)実践している(敢えて言えば「古武術的」)「体の使い方」、
そして、最近、甲野善紀氏を講師にして「音楽家のための講習会」をやられているSさんとお知り合いになったことから、また私の中で膨らんできたその「体の使い方」と、非常に通じ合うものがあったからです。

シフのレッスン(特に「指揮」ぶり)を見ていたら、
グールドがマスタリングの時に、チャンネル(トラック)をコントロール(修正)しながら「指揮」をしている情景が浮かんで、ダブって見えて、なんだか可笑しかったです。

可笑しかったと言えば、
「グリッサンド」のフレーズが出てくるのですが、そこで、
「このピアノは良かったですね。指を壊さなくても良いようです。そうでなければ(硬い鍵盤のピアノだったら)、曲目を変更しなければなりません」
(自らも、レッスンの二人も、そして客席からも(^_^;))

色々興味深い言葉が沢山出てきたのですが、その中でも、
(終盤の入り口あたりのフレーズと雰囲気)
「ハプスブルク家の『アーミー・バンド』のようですね」
これが「〆」でしたかね。

最後に、
「素晴らしかった。嬉しかったですよ。ありがとう」
この「2フレーズ目」が、なんだか泣けましたね。
若者を育てる慈愛の眼
(言葉の中に『眼』が灯る!?~本日の「エフのことば」)
音楽を共に演る・創る『仲間』の視点。
(決して「上から目線」ではなく)

最後に、シフのこの曲へのコメント。
「この作品は(世間的には)軽く見られていますが、実は偉大な作品なのです」
確かに、私も「偏愛の曲」ですが、軽く見ていました。
失礼しました。
ちょっとは「勉強」して、
「出直してまいります」m(__)m(文楽口調で)

「おあとがよろしいようで、、、」
※『ミクシー』へのレス
08年3月10日の曲目。
シューマン / 蝶々 op.2
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 op.31-2 「テンペスト」
シューマン / 幻想曲 ハ長調 op.17
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 op.53 「ワルトシュタイン」
(アンコール)
J.S.バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816(全曲)
シューベルト:ハンガリーのメロディ D817
J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971(全曲)
シューマン:アラベスク op.18

「本編」は勿論、素晴らしい演奏でしたが、
それにしてもこの日の「アンコール」
ほぼ「第三部」と言う感じでした(45分くらい演りましたからね)
とりわけ、バッハが聴けたのには(それも、フランス組曲第5番は「全曲」ですよ、あ~た☆)大感動。
もう本当に「至福」(シフ来☆なんちゃって)な一夜になりましたぴかぴか(新しい)

この日の模様は、一ヵ月後(くらい)に、NHKでやったのですが、ご覧になったでしょうか、、、。

ともあれ、この放送は、とりあえずは「再放送」がないので、
(後日「再放送」されるのでしょうが)
リアルタイム視聴☆を心よりお勧めします。
(譲って録画)
文字通り、これは「宝の山」です富士山

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