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2007年7月11日 (水)

三つの顔

12日
『柳家〆治独演会』

隔月開催の「〆治独演会」も、数えて36回。

1、『一眼国』
この噺を聴くと、いつも浮かぶのは『あたま山』だ。
SFというか、シュール・レアリズムというか、とにかく「現実離れ」した世界へようこそ、という趣の噺。
「落語」にも、こういう世界があるんですよ、という。

前半は、見世物小屋を持っている香具師の親方と、そこに厄介になった六部との、横丁の何気ない世間話から始るのだが、
そこから、『一眼国』に入ってからの、ただならぬ「気配」、
そして、捕まってからの「サゲ」~「早速見世物に出せ」
〆治さん、その「落差」の描き方が素晴らしかった。
思わず、「ゾク」っと身震い、、、。

2、『甲府ィ』
「サゲ」が、ちょっと無理じゃないの、って噺に、「宗派ネタ」、それも「法華ネタ」はいくつかあるのだが、、、。
『刀屋(おせつ徳三郎)』『鰍沢』
「お材木(お題目)で助かった」

この噺は、
「甲府い、お参り、願ほどき」(以下の「物売りの口上」が「仕込み」)
「豆腐い、ゴマ入り、がんもどき」
で、ちょっと苦しい(^_^;)
『大工調べ』といい勝負かな。

でも「本文」は、ほんわかとした、いわゆる「市井もの」という感じで、「聴後感」は「清い気持ち」になれるというもの。
「人間、まじめに、こつこつ働いていれば、いつか良いことが来る」
というような。
落語には、こういう、説教臭くない「そういう面」もあるのだ。

〆治さんの、文字通り「三つの顔」を観た思い。
(はじめ二つ、あと一つ)

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