幸福に涙
20日
クレーメル
クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団
@東京オペラ・シティ
(3階左サイド)
1、マーラー:交響曲第10番より「アダージョ」
2、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ
(パーカッションと弦楽オーケストラ版)
※「日本初演」
~休憩~
1、カンチェリ:リトル・ダネリアーダ
※「日本初演」
2、ピアソラ:ブエノスアイレスの四季(「夏」「秋」「冬」「春」)
(編曲:デシャトニコフ)
~アンコール~
1、『ニュー・ヨーク行きの船が出る』~『ポーギーとベス』より
2、『ムーンライト・セレナーデ』
ショスタコが、重層的そして彼らしい、一筋縄ではいかない「わけあり」な書法(?)が素晴らしかったが、圧倒的だったのは、やはりピアソラ☆
CDでは、ヴィヴァルディの『四季』とピアソラの『四季』を交互に組み合わせて『8シーズンズ』というアルバムを10年ほど前に出している。
CDを聴いた時は、ピンと来なかったのが正直なところだったのだが、この日は、完全に「我らの音楽(レパートリー)」になっていて、見事に、クレーメルを始め、全員この曲で正に「プレイ」!(奏でる。遊ぶ)していたのが伝わってきて、ほんとに素晴らしい演奏であった。
実は、私にとっての、前回の「クレーメル詣」が、1999年で、その時、ヴィヴァルディの『四季』を聴いているので、ようやく「18年ぶり」!で『8シーズンズ』が「完結」したというわけだ。
(その年、その日の翌日に、(Bプロとして)『8シーズンズ』として演ってもいた)
私が聴いた「Aプロ」は、
1、ペルト:フラトレス
2、ヴィヴァルディ:『四季』
~休憩~
1、ピアソラ(ブラガード編):室内オーケストラのための3つの小品
2、ピアソラ(デシャトニコフ編):タンゴ・バレエ
彼を最初に聴いたのが、70年代後半(78年前後?)に、N響と共演して、確かベルクのコンチェルトを演ったと思うのだが、これが、なんだか物凄く尖がった表現でガシガシ迫ってきて、もう画面に釘付け状態になってしまったことを昨日のことのように思い出す。
その彼も、1947生まれというから、そうかぁ~「還暦」を迎えたのか、、、としみじみ感慨深く聴いていた。
そして「ダブル・アンコール」の『ムーンライト・セレナーデ』に身を任せていたら、余りの幸福感に、いつしか目の前が滲んでいってしまった、、、。
「クレーメルと私のコンサート履歴」
○1991年
ドイツ・カンマーフィルハーモニー
モーツァルト:協奏曲第1、2番
~休憩~
ルニエ:小室内楽曲
モーツァルト:協奏曲第4番
○1994年
アルゲリッチ
シュニトケ:ロンド
ベートーヴェン:ソナタ第6番
ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品
~休憩~
プロコフィエフ:5つのメロディ
ベートーヴェン:ソナタ第7番
○1998年
アルゲリッチ。マイスキー。
ショスタコーヴィチ:三重奏曲第2番
チャイコフスキー:三重奏曲『偉大な芸術家の思い出』
○1998年
ヤンソンス~ピッツバーグ交響楽団
シベリウス:協奏曲
マーラー:;交響曲第5番
○1999年
クレメラータ・バルティカ
上記のプロ
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